2020年11月に読んだ本

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今月のおすすめ本

戦場のコックたち

戦場のコックたち
ぐるぐる王国FS 楽天市場店

1944年6月、ノルマンディー降下作戦が僕らの初陣だった。特技兵(コック)でも銃は持つが、主な武器はナイフとフライパンだ。新兵ティムは、冷静沈着なリーダーのエドら同年代の兵士たちとともに過酷なヨーロッパ戦線を戦い抜く中、たびたび戦場や基地で奇妙な事件に遭遇する。忽然と消え失せた600箱の粉末卵の謎、オランダの民家で起きた夫婦怪死事件、塹壕戦の最中に聞こえる謎の怪音ーー常に死と隣あわせの状況で、若き兵士たちは気晴らしのため謎解きに興じるが。戦場の「日常の謎」を連作形式で描き、読書人の絶賛を浴びた著者初の長編ミステリ。

商品説明より

あらすじにある通り戦場の「日常の謎」のミステリー。
最初あらすじに書いてあるのを見た時、戦場なのにミステリーってどういうことよ?と思いましたが、読んでみて思ったことはまさしくこれは「戦場の日常ミステリー」でした。
「この世界の片隅に」は第二次世界大戦時の日本の主婦の日常ですが、こちらは第二次世界大戦時のドイツ侵攻中のアメリカ軍の兵士の日常です。

この作者は描写がとても丁寧で、戦場の空気感や当時の戦況の状態などがリアルに想像できるほど。
戦場で実際に行われていた作戦の内容、仲間同士で掛け合う冗談のやり取り、悲惨な戦場での描写が一気に読者を飲み込みます。
特に物語の主人公、通称「キッド」の心理描写は本当に巧みで、何も知らないで戦場に飛び込んできた1人の青年が戦場の経験を得て成長していく様を見るのがとにかく辛くなります。

戦場が舞台だからといって御涙頂戴といった要素は一切なく、淡々と死について描写があるのみです。
今回の本を読んでこの作者の他の作品が読んでみたくなるほど、この作品は素晴らしい作品だと思います。

読んだ本

ボーダー 二つの世界

罪や不安を嗅ぎ取る能力を活かしスウェーデンの税関で働くティーナはある日、虫の孵化器を持った不思議な男と出会う。彼の秘密が明らかになるとき、ティーナが出会う新しい世界とは…映画原作である表題作のほか、『MORSE-モールスー』番外篇の「古い夢は葬って」、集合住宅に這い寄る恐怖を描く「坂の上のアパートメント」、高齢女性の明るくも悲しい犯罪譚「マイケン」など、現実と異界の境界を問う11の物語。

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

映画は見たことはないけれど、文章だけでも十分に映像むけの作品だということがよくわかります。この本は11の短編が収録されているのですが、全部が全部頭の中で映像化できます。
怖いとも不気味とも言える不思議な物語がたくさん収録されており、日本のホラーではない雰囲気の作品集となっております。
私が好きな短編は「Equinox」。主人公の女性が空き巣をするくせがあるのですが(この時点でやばい)、ある別荘に忍び込んだ時、彼女はベッドに横たわる美しい男の死体を見つける。
この物語もなんと言葉にすれば良いのかよくわからない独特な世界観を持った短編で、透明感がある物語なのにどこか生臭さがある不思議な小説となっております。

海外旅行なんて二度と行くかボケ!!

大人気6流旅作家・さくら剛、7年ぶりとなる旅の本のテーマは「旅のトラブル対処法」。バックパッカーとして大失敗経験豊富な著者が、自らの経験をもとに“一人旅で出くわす、よくあるトラブル”を語る抱腹絶倒の旅行記。

【内容情報】(出版社より)

誰もがSNSで海外旅行の写真で観光地や食べたものを気軽にシェアできるようになった時代。
その写真を見て「海外旅行とは優がでエレガントなもの」なんてイメージがありますが、そんなことはない。海外旅行とは様々なトラブルにまきこまれるもんなんだよ!!!ということを著者が自身の海外旅行のトラブル実体験を交えて紹介するという内容。

読み物というよりは本人が思っていることをそのまんま書き連ねている感じなのでどちらかといえばブログに近い感覚の本となっています。
もう、包み隠さず赤裸々に自分の緩徐湯をぶつけてくるので読み物として気軽に楽しく読める内容です。
当時の流行したギャグ、時事ネタ、口語体の砕けた文章に合わぬにじみでる教養、少しクセがある文章ですが旅人の感情をここまで赤裸々に書く人は珍しいので海外旅行でのリアルな感情を知りたい人におすすめです。

なんか昔読んだことある人に似ていると思ったら昔読んだインド旅行の体験記を書いた人と同じ著者でした。
このインド旅行体験記を読んでインドに興味を持ったきっかけの本なのでことらもぜひ。

この世界が消えたあとの化学文明のつくりかた

文明が滅びたあと、あなたはどのように生き残るのか?穀物の栽培や紡績、製鉄、発電、印刷、電気通信など、人類が蓄積してきた厖大な知識をどのように再構築し、文明を再建するのか?日々の生活を取り巻くさまざまな科学技術と、その発達の歴史について知り、「科学とは何か?」を考える、世界一五カ国で刊行の大ベストセラー!

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

あらすじにあるように、文明が滅びたあとどのように現在の文明までを復帰させるかを真剣に考えた、というコンセプト。
文明が滅びたといっても今ある建物や資材が全て消し飛んで無くなっている状態ではなく、あくまで人口だけが極端に減っている状況を想定しての内容となっています。
今のコロナが決定的にどうしようもなくなってしまった時に役に立つかもしれない本です。そんなことは起こってほしくはありませんが。

穀物の栽培法や、今のエネルギー問題がどのように運用されて今の私たちの生活が成り立っているのか、また生きるために今ある資源をどのように活用をすればいいのかなどを物事の仕組みから実践方法に至るまで丁寧に説明しています。
ただ一つこの本の欠点はいくら実践的なことを丁寧に説明をしていても写真や図解などが少ないため、ほとんどを想像で補う必要があることです。
この本が活用できる世界にならないことを祈りつつも、今の世界の仕組みの末端を理解するためにはこの上ない参考書と言えます。

山の名作読み歩き 読んで味わう山の楽しみ

山登りがもっと楽しくなる、登山者のための教養本。既刊のアンソロジーには未収録の名作も多数収録。登山者なら「最低限、これだけは知っておいてほしい」山の常識として、山の名著50冊を解説。記録、紀行、エッセイ、小説等、各ジャンルごとに読み継がれてほしい書籍を各2~4ページ単位でコンパクトにご紹介

商品説明より

「なぜ山を登るのですか?」「そこに山があるから」という問答は有名な話ですが、他の人は山に対してどんなことを想うんだろうと思いこの本を読んでみました。
全てを読むことはできませんでしたが、この本に載っている詩やエッセイは、亡き友との思い出に浸りながら山に登る人や、木々に対しての愛着、景色をただ楽しむ思いをしに表したりと、人などそれぞれの山に対する愛が詰まっています。

自衛隊最強の部隊へ ー偵察・潜入・サバイバル編ー

本書は、福岡県北九州市小倉に駐屯する第40普通科連隊と、「スカウト」という戦闘技術を持ったチームによる戦闘訓練を綴った電子書籍『40連隊の見えない戦士達』を増補・再編集したものです。見つかったら終わり…、そんな本物の戦場でも生き残ることができる部隊の育成を描いたノンフィクションです。


【内容情報】(「BOOK」データベースより)

「メタルギアシリーズ」をプレイした私は戦闘において一番大事なことは「見つからないこと」だと知っています。
この本はその「見つからないこと」を徹底的に実践する訓練方法「スカウト」について写真付きで分かりやすく説明されています。

「メタルギア3」をプレイしている人に特におすすめしたいこの本。
ゲームでプレイしたボディペイントや環境に合った戦闘服の変更の重要性など斥候が敵に見つからないためにするの行為がいかに実用的だったのかよくわかります。
加えて戦闘時のナイフの使い方などが書いており、「これメタルギアで見たやつ!!!」という大興奮でこの本で学ぶことができます。



Kindle Unlimitedで読んだ本

誰かが世界を青に染める実験をはじめた

蝶もバラもスイーツも、全てが青い宇宙を宿していくー。描き下ろし40点以上収録!切なく静かで、それでいて安らぐ青のイラストレーターYas初作品集。

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

青色が好きな人にはたまらない作品集。
試験管に春夏秋冬を閉じ込めたり、星空をボールペンのインクにしたり、独特な世界観を青色で表現しています。
Kindle Unlimitedでこういう画集も見られることにびっくりしました。
この作品集はもとはTwitterで掲載されていた作品集らしいです。実際に絵に描くために自分で青色のケーキを作ったり、青いハーバリウムを作ったりと青色に対する情熱がすごい作品。
本来作品集とは本で買う、という固定概念を覆されました。

kindleのまとめサイトでどうにかこうにか1000日間生計をたてた話

私もKindleを利用している&ブロガーの端くれとして、「ブログで稼ぐ」ということがどういうことなのか知りたかったのですが、この本を読んでやはりブログで「稼ぐ」ということは生半可なことではできないということを学びました。
誰もやったことのないこと&継続性が難しいことをこなせなければ生計を立てることは本当に難しい。
まして1日何回も更新をすることは、本当に難しい。
一ヶ月に不定期で記事を上げるている自分には身につまされるお話でした。

世界73億人分の1人 ここが変だよ外国人


現在働いている会社に勤務するインターナショナルな同僚たちの文化の違いを、日々起きているちょっとした事件をもとに、クスっと笑えてちょっぴりHAPPYになれるショートストーリー風に紹介。
その中で日本人としてどうやって異文化に慣れ、距離を保ち、コミュニケーションを取ればいいのかというのを見つけていく。

商品説明より

アメリカの会社で働いている著者が多国籍の同僚について感想を述べている本。
あくまで筆者の体験談ということで具体的にどの人種に対しては、こう!というコミュニケーションの取り方の参考でがないので特にコミュニケーションの取り方等で参考になるようなことはないです。
いってしまえば個人のブログに書いてあるような内容なので、これにお金をかけて読みたいかといえばそんなことは全くないです。
ただ著者がお勧めしている料理屋の写真は美味しそうだったので、料理屋の情報を知りたい人は読んでみてもいいかもしれません。

涼宮ハルヒシリーズ

「ただの人間には興味ありません。この中に宇宙人、未来人、超能力者がいたら、あたしのところに来なさい。以上」。入学早々、ぶっ飛んだ挨拶をかましてくれた涼宮ハルヒ。そんなSF小説じゃあるまいし……と誰でも思うよな。俺も思ったよ。だけどハルヒは心の底から真剣だったんだ。それに気づいたときには俺の日常は、もうすでに超常になっていたーー。第8回スニーカー大賞〈大賞〉受賞作、ビミョーに非日常系学園ストーリー!

商品説明より

涼宮ハルヒ9年半ぶりの最新刊ということで今まで出たシリーズ一定期間無料公開ということで、ほぼ一週間ぐらいの限られた時間で読み切りました。
やっぱ紙媒体以外は目がしょぼしょぼするもんですね。
高校生の頃何回も読んでいた作品が大人になっても楽しめるなんて思ってもいませんでした。

やっぱ時代を風靡しただけある最高の青春SF小説。
専門的すぎないSF、そして青少年のちょっと互いに意識しだした青春!
これぞライトノベル!といった感覚でした。

昔はキョンのことをただの語り部としか見ていませんでしたが、大人になってみて見ると相当良いポジションにいるなぁと言った発見もありました。
なんか面白いことないかなァーと思いつつも自分で新しく何かをするのは億劫。
でもキョンにはハルヒというトラブルメーカーがいるから「やれやれ」と言いつつ、ハルヒが巻き起こしてくれるイベントを楽しむことができる。
おまけに「自分はまきこまれましたよー」の程で責任を持たずに一緒に楽しめるというおまけ付き。
こんなに面白いことを責任なしで楽しめるキョンが羨ましいです笑

話が進むごとにキョン自身もSOS団にいるのは自分の意志だ、と成長していくので最終的にはキョン自身が騒動を引き起こすのがゴールという気がします。

『涼宮ハルヒの直観』特集ページ |キミラノ
9年半ぶりのシリーズ最新作! 小説『涼宮ハルヒの直観』が2020年11月25日(水)に角川スニーカー文庫より発売!

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