2020年6月4日に電撃文庫の作品1900冊がkindle unlimitedに追加されました!
ラインナップを確認したところ昔懐かしの名作がたくさんあったので、
まだ読んだことがない人、昔読んだことがある人にオススメしたい作品をピックアップしました。
作品紹介
狼と香辛料
行商人ロレンスは、旅の途中、麦の産地パロニエ村で狼の耳と尻尾を有した美しい少女に出会う。彼女は自らを豊作を司る狼神ホロと名乗り、ロレンスに故郷であるヨイツの森まで連れて行ってほしいと頼む。
電撃文庫総合目録2010より
ロレンスは行商がてらホロをヨイツへ連れて行くことを了承するが、道中、二人は様々な商売がらみの事件に巻き込まれることなる。そして次第にその距離を縮めていくことになりーー。
第12回電撃小説大賞[銀賞]を受賞し、二度にわたりアニメ化された、剣も魔法も登場しない新感覚経済ファンタジー!
たくさんの電撃文庫作品の中で特に読んでいただきたいのがこの作品。
出てくるキャラクターが非常に魅力的なんです!
特に魅力的なのがヒロインのホロ。長く生きているだけあっていろんなことに精通しています。その経験をフル活用し、危なっかしい取引をしているロレンスに助言をしたり、自分がやりたいように誘導したり。でもずっと手玉に取っているかと思いきや、逆に食い意地が張っていることでロレンスにしてやられたり。「このライトノベルがすごい!2007」のキャラクター女性部門で1位を獲得しているのにも納得の魅力的なキャラクターです。
商人ならではの会話の駆け引きや、ホロとロレンスの相手を手玉にとってやろうという会話が
読んでいてとにかく楽しい作品です。
・第12回(銀賞)受賞。
・アニメ、ゲーム、コミックあり。
・ホロとロレンスのやりとりにニヤつく。ホロかわいい。
・中世の経済について学べる。
こちらは狼と香辛料の続編です。
既刊5冊中4冊が読めます。
狼と香辛料を読み終わったらどうぞこちらも読んでみてください!
Fate/strange Fake
あらゆる願いを叶える願望機「聖杯」を求め、魔術師たちが英霊を召喚して競い合う争奪戦ー聖杯戦争。日本の地で行われた第五次聖杯戦争の終結から数年、米国西部スノーフィールドにおいて次なる戦いが顕現する。-それは偽りだらけの聖杯戦争。偽りの台座に集まった魔術師と英霊達。これが偽りの聖杯戦争であると知りながらー彼らはそれでも、台座の上で踊り続ける。真偽などは彼岸の彼方。聖杯ではなくー他でもない、彼ら自身の信念を通すために。そしてその時、器に満ちるのは偽りか、真実か、それともー。
Rakutenブックス【内容情報】(「BOOK」データベースより)引用
Fateシリーズの外伝。未完。
従来のシリーズからいろいろなキャラクターが参加しており、そのキャラクターの新しい一面や、新しいサーヴァントが織りなす物語が新しいFateの世界に連れて行ってくれます。
例)ギルガメッシュ、ヘラクレス(アルケイデスとして登場)、アレクサンドル・デュマなど
作者は「バッカーノ!」や「デュラララ」で有名な成田良吾。
群像劇を描くのがとても上手で、様々な陣営に分かれて戦う聖杯戦争にうってつけの作家さんです。
携帯アプリゲームFate/GrandOrderでは毎年型月関連の作品とコラボをします。
そのうちFate/strangefakeともコラボをする可能性は当然高いので、この期に予習をしてみるのはいかがでしょうか。
・Fateシリーズで有名なキャラクターがたくさん出てくる。
・いろいろな陣営が複雑に絡みあって争うのが面白い。
嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん
僕と一緒に暮らしている女の子、御園マユ。通称まーちゃん。学校では、お淑やかで無口な、絶世の美少女。だけど幼なじみのみーくんこと、僕にだけは別だ。家に帰ると僕にべったり。「みーくん、みーくん」と甘えて抱っこやちゅーをせがんでくるどころか、僕が他の女性と少しでも話したりしようものなら、刃物を取り出すラブっぷり。
Rakuten ブックス商品説明より
まーちゃんは人の悪意と両思いのようで、僕たちの日常はいつも血生臭い。誘拐事件、猟奇殺人事件、狂気だらけの屋敷……。それらの事件には、僕の昔の彼女・長瀬透や、クラスメイトの伏見柚々たちも絡んできて。
僕は血まみれになったり怪我だらけになったりしながら、今日もまーちゃんを守るべく奔走しているわけです。
登場人物みんなの癖が強すぎる作品。
ヒロインの御園マユことまーちゃんは俗にいうヤンデレ(でおさまっていいかどうかはわからないほどの病み具合)で、主人公のみーくんはクーデレ(と簡単な属性でまとめられないぐらい複雑なキャラクター)。
小説はみーくんを第一人称にして進む物語なのですが、みーくんもまーちゃん同様にぶっ壊れています。口調は「嘘だけど。」で、息を吐くように地の文章でも嘘を連発してきます。
なかなかに癖の強いキャラクター、癖の強いセリフ回しをしてきますが、文章が抜群にウマく物語の展開もどこにブッ飛ぶかわからないので、気がついたら中毒になっています。
「刀語」や「物語シリーズ」で有名な西尾維新の文章に近い感覚でしょうか。
あらすじに猟奇殺人とあるようにグロいのに耐性がない方はオススメしません。
・実写映画あり。
・ヤンデレヒロインとクーデレ?主人公のラブドラマ。
・クセが強すぎる作品だけどハマれば中毒になる。
とらドラ!
桜舞う四月。高校二年。新しいクラス。目つきは悪いが普通の子、高須竜児は、ちっちゃいのに凶暴獰猛、“手乗りタイガー”と恐れられる逢坂大河と出会う。そして彼女の知ってはいけない秘密を知ってしまい―。それが竜虎相食む恋と戦いの幕開けだった!いつもにこにこ、超マイペース娘の櫛枝実乃梨、文武両道、勤勉実直、だけどちょっとずれてるメガネ委員長、北村祐作も絡み、どこか変なメンツによる恋はすんなりいくはずもなく…!?『わたしたちの田村くん』の竹宮ゆゆこ&ヤスが贈る超弩級ラブコメ登場。
商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)引用
青春ライトノベルの金字塔。そして2000年代の三大ツンデレの一人が登場。
この作品は2006年に発刊された作品なので、今の高校生とはだいぶ違った時代が舞台になっていますが、現代においても十二分に通用する面白さです。
大人と子どもの狭間のあのもどかしさ、本音をぶつけ合う友情、なかなか素直になれない恋愛、どれをとっても最高な仕上がりになっています。
アニメ化もされた作品で、ヒロイン逢坂大河役の釘宮さんのツンデレのかわいさにはみんな悶えたとかなんとか。
・アニメ、コミックあり。
・2000年代三大ツンデレの一人逢坂大河が登場。
・青春、友情、恋愛のどれにおいても最高の描写。
アスラクライン
夏目智春は、幼なじみの幽霊少女に憑かれている平凡な(!?)15歳。高校入学の前日、黒服の美女からトランクを手渡される。その中には、謎の兵器 “機巧魔神” が入っていて……。“機巧魔神(アスラ・マキーナ)” を使って世界を救うために悪魔を滅ぼせ、と命令されて大弱りの智春。しかも、その兵器を狙って自称・悪魔の巫女と、生徒会長が戦いを仕掛けてきて大ピンチに!?
Rakuten ブックス商品説明より
ロボットもの、幼なじみ(幽霊)、黒髪の巫女さんなどなど設定がてんこ盛りなこの作品。
ある種懐かしさを感じさせる昔の「ラノベ!」というラノベです。
しかしこの作品は属性だけでキャラクターを動かす作品ではなく、キャラクターひとりひとりにちゃんと背景があり、よく練られた作品です。
ストーリーも伏線がたくさんはられてあり、巻を読み進めていくたびに「これはこういうことだったのか!」と繋がることができる素晴らしい作品です。
ちょっとノリがむかない人でもまずは3巻までは読んでいただきたい。
ハマります。
・昔のラノベといえばこれ!というぐらいの属性てんこ盛り
・練られたキャラクター、ストーリー
しにがみのバラッド。
目を覚ますと、少女は死神でした。少女は、死神でありながら、その真っ白な容姿ゆえに仲間から「変わり者」と呼ばれていました。しかし、少女の持つ巨大な鈍色の鎌は、まさしく死の番人のものです。少女の使命は人間の命を運ぶこと。死を司る黒き使者である少女は、仕え魔のダニエルと共に、人の魂を奪いにいくのです。死を司る少女は、様々な人と出会い、そして別れていきます。哀しくてやさしいお話。
Rakuten ブックス商品説明より
短編集のような形式でひとつのお話で登場人物が変わるため、どこから読んでも差し障りのない作品です。
死神とあるようにこの作品は死をテーマにしています。
「死」と聞け場重苦しい今エージがあるのですが、この作品は「死」に対して優しさあり、読んでいて心が温かくなる作品です。
どこかほんわりしている死神と、それにツッコむ黒猫ダニエルの関係がほのぼのとしていて癒されます。
・「死」がテーマだがやさしい作品。
・死神とダニエルのほのぼのとしたやりとりにほっこり。
オオカミさんと七人の仲間たち
むかーしむかし…というわけではありませんが、あるところに、御伽花市という町がありました。その町にはおおかみさんという、口と目つきが悪い女の子がいました。彼女は他人に恩を売って学園に暗躍する「御伽銀行」という怪しげな組織に所属していたそうなーー普段は凶暴で男口調だけど実は可愛い女の子・通称おおかみさんこと大神涼子と、おおかみさんのことが大好きな視線恐怖症ヘタレ男子・森野亮士、おおかみさんの親友で見た目はロリッ子、腹は真っ黒・赤井林檎、この3人を中心として、おとぎ話をモチーフとしたおかしくて愉快なキャラクターたちが、やりたい放題好き放題しちゃうドタバタラブコメディなのです。
Rakuten ブックス商品説明より
白雪姫、赤ずきん、浦島太郎、アリとキリギリスなどたくさんのおとぎ話をモチーフにしたキャラクターが出てきます。
よくあるドタバタラブコメディなのですが、この作品のキャラクターはギャップが何よりもすごい。特に主人公の亮士くん。普段のヘタレっぷりにはもっと頑張れよ!と言いたくなるのですがいざという時のカッコ良さに初めて読んだときは度肝を抜かれました!
もう一度あのかっこいい亮士くんが見たい、その思いでこのシリーズを読んだ思い出があります。
ヒロインのおおかみさんは逆にいざという時に乙女要素が出てかよわく?なっちゃうギャップです。
いざという時にカッコよくなるギャップといざという時にか弱くなっちゃうギャップ、これがたまらんのです。
・アニメ、コミック展開あり。
・おとぎ話をモチーフにしたキャラクター。
・主人公、ヒロインのギャップがいい。
まとめ
残念ながら時雨沢恵一さんの「キノの旅」や「アリソン」シリーズや、「我が家のお稲荷さま」などの私が昔読んだ著書はありませんでした。歴代の電撃大賞を受賞した作品がたくさんあったように見受けられました。
紹介したほかにも「ソードアートオンライン」や「撲殺天使ドクロちゃん」など有名な作品があったり、歴代の電撃大賞を受賞した作品がたくさんあったように見受けられました。
これを機会に私も昔続きを読むのを諦めてしまった本や、興味はあるけど買えなかった色々な本を読みたいと思いました。
またこの記事を書く際にいくつかの作品を読み返してみたのですが、当時の解釈と違っている部分や、ここの設定面白かったなぁといった過去との自分と対話しているみたいで懐かしい気持ちになりました。
Kindle unlimitedはたまに二ヶ月198円など安く使える時があるのでその時期をねらって加入するのをオススメします。
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