お前はなんなんだよ、ナオミィ!【HELLO WORLDネタバレ感想】

HALLO WORLDのタイトル画像 映画
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未来の自分が過去の自分に会いにくるというシチュエーション大好きマンなので予告で流れていたときから気になっていました、HALLO WORLD。Amazon primeで500円48時間でレンタルできるということなのでレンタルしました。10年バズーカとか大好物ですよ、ええ。

期待していた分反動がデカかった。なんだこれ。なんだこれ。
と色々な想いが不完全燃焼だったので感想に書いてみました。思いっきりネタバラシになるので未視聴の方とHALLO WORLDがお好きな方はお気をつけて。

この作品には同人物の人が二人出てくるので、未来から来た方をナオミ、主人公の方を直美と表記します。

ストーリー

「お前は今日から三ヶ月後、一行瑠璃と恋人同士になる」
京都に暮らす内気な男子高校生・直美(北村匠海)の前に、10年後の未来から来た自分を名乗る青年ナオミ(松坂桃季)が突然現れる。ナオミによれば、同級生の瑠璃は直美(浜辺美波)と結ばれるが、その後事故によって命を落としてしまうという。
「頼む、力を貸してくれ」彼女を救う為、大人になった自分自身を「先生」と呼ぶ、奇妙なバディが誕生する。
しかしその中で直美は、瑠璃に迫る運命、ナオミの真の目的、そして現実世界に隠された大いなる秘密を知ることになる。

公式リーフレットより引用

感想

ストーリー

なんか遠くから見ればエエハナシダナァになるんですけど、近くで見てみるとツッコミどころが満載なんだよなぁになるこの映画。

全体的にはよく見えるんですけど、やっぱ所々が惜しい気がするんですよね。

主人公の住んでいる世界
主人公直美の住んでいる世界はアルタラに記録された昔の建物やら人間の記録を再現したデータの世界だと、序盤の方でナオミにネタバラシされる直美。
普通「お前の生きている世界は偽物なんだ」とか言われたら自我崩壊しそうなものですが、「そんなこと言われても」で流す直美。そんなことよりも初彼女ができるかもしれない可能性の方が気になるもん!とばかりにナオミの特訓に付き合っていきます。

設定が結構重めなはずなのにそこらへんは素直に受け入れちゃうんだ、という衝撃が大きく、そこでまず主人公直美から一歩距離を置くことになりました。

そして物語が進むごとに実はナオミの世界もデータ上の世界だということが判明します。
何そのループ、こわくね?
ここらへんでもうしっちゃかめっちゃかになった私の理解能力は「じゃあ全部偽物じゃんけ、生きているモブも偽物じゃんけ」と情熱を破棄して映画を見ることになります。
ここで偽物の自分と本物の自分の対決とか、偽物の自分の存在意義とは、とかそういう展開になるならまだわかるのですが、HALLO WORLDはSF恋愛がメインなのでその展開にはなりません。以上。

最終的にナオミ自身も死んでおらず、本当にいた世界は実は宇宙でした、という落ちでした。
ここで冒頭で書いたなんだこれが出てくるわけです。なんだこれ。
実は意識を失っていたのは瑠璃ではなくナオミの方で、精神が器に見合ったレベルになるまでナオミが記録の世界をループし成長するのを待っていた、という解釈でよろしいか?
データ上の世界に住んでいる一人一人に個性を与える必要があったのかも正直疑問でした。

本物の世界はCGアニメではなく、2Dアニメで表現されていたのがホーン、と感じましたがそれにしてもあまりにも最後の世界の説明がなく、なんだこれが胸の中で躍り狂うのでした。


万能手袋グッドデザイン。
どんな物質も生み出せるという万能右手袋。
某鋼の錬金術師並みに金属やら道路やら武器になる本やらを錬成できます。さらに等価交換ではない模様。
こんなにすごい手袋があったらそれこそ世界のイレギュラーを感知して自動修復システムが動きそうなものですが、そこはそこ、これはこれ。

修行シーンでもヒロイン瑠璃を救うために修行しているというのはなんとなくわかるけれど、落雷から命を救うためになんで鉄とか銅とか生成してるのかは全くわかりませんでした。
ブラックホールを出したのにはたまげましたが。
結局このグッドデザイン=カラス=瑠璃ということで最終的には瑠璃の発明品だったんですかね?

感情のぶつける敵がいない
最大の戦犯ナオミ。
ナオミが終始良い人すぎる&過去を掘り下げてくるのでヘイトがわかず、ナオミが物語のどのポジションになるのかがわからずモヤモヤしました。
主人公のバディということで良いんですかね?
その割に裏切るし、のちにすぐ協力してくれるし。ナオミが大人しくラスボスのまま裏切って主人公を徹底的に排除しようと動いてくれればもっとこのもやっとした気持ちに整理がつけられたのかもしれません。
HALLO WORLDの敵がいないんですよ、端的に言えば。
物語の敵のポジションが結局のところ修理システムなわけですが、修理システムは機械的にしか動けない感情のないもの。サマーウォーズのラブマシーンみたいに人間味のある敵だとまた少しは違ったのかなぁと。
最終的に修理システムの巨大のものを倒しても、倒したところで世界にどんな影響があるのかが全くわからなかたっため特にスッキリ感がありませんでした。

京都弁、喋れよ!
せっかく舞台が京都なのに誰一人京都弁を話さない。2027年は方言が完全になくなってしまった世界線なんですかね?
舞台を京都にする必要性!!!!
これは京都弁が好きな私のただの愚痴ですすみません。



結局のところ物語の設定が大規模な割にいろんなところがガバなせいであまり緊迫性に欠けるのがこの映画最大の欠点だな、ということに気がつきました。

キャラクター

直美
本が大好きな内気な少年。
見るからに隠キャなのですが、別にクラスに嫌われているわけではなく普通にクラスに溶け込んでいるのでそこら辺はうまくやっているのでしょう。

高校生の頃から部屋に大判の書籍(おそらく専門誌)や岩波文庫らしきものが本棚にたくさんあることから頭は良さそう。
結構人に流されがちで、自己啓発本を読んで自分を変えようともがいていましたが、終盤に成長した直美はなりたかった自分になれていてよかったね、という所感。
これから世界の真実を知ってしまった直美はどうやって生きていくのかが気になりますね。


ナオミ
なんで成長した自分は過去の自分と声が違うんでしょう。ね、士郎?
前情報のうちでは本当は別人間なのではないかと疑っていたけどちゃんとご本人でした。

ひたすらにナオミ(未来から来た方)がかわいそうに思えて素直に直美を応援できませんでした。
HELLO WORLDの主人公はもちろん直美(若い方)なんでナオミの方に感情移入するのはちょっと違う気がするとは思ったけれど。
人の良い主人公がそのまま素直に成長してしまったので特に性格が悪いわけではなく、嫌いになれる要素がほとんどないというのが原因でしょう。

初カノの瑠璃を救うために10年もかけて救うことを考えて、右手が不自由になって、システム管理メインディレクターになるほど頑張って。
本当に頑張ったんだなぁとナオミの方に同情してしまうのは仕方がないのでは???

そこまでしてやっと手に入れた瑠璃はデータ世界の精神のため、「あなたは堅書くんじゃない」とまで言われてしまうし、もともと自分の世界にあった脳死状態の瑠璃の身体も直美に持っていかれるし、挙げ句の果てにはフラれたようになってしまうし。
挙げ句の果てには過去の自分を庇って死んで?しまうほど。

ホント誰かこいつを幸せにしてくれよぉ!!と思って見ていたら最後の最後に瑠璃に会えましたね。
よかった、なんかよくわからないけどよかったねナオミ。

でも見た目高校生の瑠璃にキスを迫ったときの絵面のヤバさも忘れないからね、ナオミ。

瑠璃
ヒロイン。
主人公直美とは真反対の人の評価は気にせず、言いたいことをはっきりと決めることができる鉄面皮系のヒロインです。
ちょいちょいここでデレるんだ、かわいいっ!と思うことはあるのですが、あんまり人間味を感じない。
正直なぜ主人公が命をかけて助けたいと思うほどヒロインに傾倒するのかがわかりませんでした。
初カノパワー?
瑠璃も瑠璃で結構イレギュラーな現状を素直に受け入れられるタイプで、目の前でいきなり同級生がブラックホールを作り出した時も特に問いただすわけでもなく、ポーッと見惚れちゃうほど肝の太い子。
もう少し人間味があった方がよかったんじゃないかなあ。

物語の最後に研究者っぽい瑠璃が出てきたけど本当は最初に意識を失っていたのはナオミの方だったんですかね?演出的にあの謎のカラスは瑠璃が動かしていたということだと思うことにしました。
二回見たけど彼女のことはよくわかりませんでした。

まとめ

結構激しめにツッコミましたが、松坂桃季の演技が色気があって最高なのでファンの方&私みたいに細かいところが気にならない人はそこそこ楽しめる作品だと思います。

余談。

未来の自分と出会う作品の紹介。

言わずと知れた自分対未来の自分の戦いの最高傑作。
「他の人に負けるのはともかく、自分に負けるわけにはいかないのだから──!」(うろ覚え)で初めてこの作品のことが大好きになりました。
Fate/stay nightは全部がアニメ化&映画化されているのでゲームじゃなくても内容は知ることはできるのですが、主人公士郎の心情をガッツリ知るためにはやっぱり原作をプレイするっきゃないでしょう。

レイトン教授元に未来からやってきたというルークが時間旅行をしてレイトンに会いに来た、というストーリー。
未来のルークのcvが小栗旬で、アクションもこなし、落ち着いた行動。まさに英国紳士!とルークがこんな風に成長できるものだと感動したものでした。

「レイトン教授と最後の時間旅行」はタイトルにもある通り時間旅行が最大のキーワードで、なかなかにぶっ飛んだ話の展開、解けると楽しいなぞなぞの数々、感動するストーリーの結末。
DSで出ているレイトンシリーズで最高傑作といわれ、その期待を裏切ることはありません。
最近はアプリでもプレイできるので、ご興味のある方はどうぞ。


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