月姫 -A piece of glass moon-感想【ネタバレ有り】

アルクェイドとシエル ゲームの感想
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アルクェイドとシエル
公式ホームページより引用

この記事は「月姫 -A piece of glass moon-」のプレイ感想記事です。
思いっきりネタバレをするのでまだプレイをされていない方はご注意ください。

また感情が荒ぶってかなりよろしくない言葉を使う場合がございますので、苦手な方はご注意ください。
そして、シエルルートの志貴に対してはめたくそに罵っておりますので志貴がお好きな方もご注意ください。

アルクェイドルート(月姫エンド)感想

アルクェイドが、かわいい。
アルクェイドの魅力をこれでもか、と見せつけられたルートでした。
え??なにこの真祖かわいい。

志貴を守るためにロアの元へ向かうシーン。
こんな気持ちになったの初めて!とウッキウキでビルの頂上を跳ねていくのもかわいいし、
デートイベントでどの選択肢を選んでもアルクェイドかわいい。になるのもすごいし、
たまに図星着かれて猫耳になっちゃうのもかわいいし、
志貴に吸血鬼と人間なんだからってを線引かれて拗ねるのもかわいいし、
志貴に会いたくなっていろんなところに突撃しちゃうのもかわいい。

こうも素直に好意的な感情をぶつけられて好きにならない人なんていないんじゃないんです?

志貴が運命感じちゃった後も惹かれていくのもわかっちゃう感じでした。
くるくる変わる表情もかわいいし、こちらの予測を遥かに上回って好き勝手されるのも、いい。
よく振り回されるのが好き、みたいなことを言う人がいますが確かにその魅了がわかったような気がします。


志貴のアルクェイドに対する不器用な愛情表現。
アルクェイドが素直に志貴に対して愛情表現をするのに対して、志貴のアルクェイドに対する愛情表現のが不器用で青春してんなーーーーと思いました。

どうしたってアルクェイドに惹かれてるのは自分でもわかってるのに、頑なに認めようとしないんだもんなーーー。

認めてからはあっという間に関係が進んでいったのも面白かったです。

耐熱仕様の戦闘ドレス、かわいかったよね、志貴。


志貴は「仕切り直し」スキルを覚えて欲しい。
アルクェイドルートに限らない話ですけど、物語が始まってから世間一般でいう「健康」だった状態ってあったんだろうか?ぐらい不健康児。
デバフ状態が通常っていうのも大変だなあ。

「空の境界」の式も同じ直死の魔眼持ってるけど志貴みたいに障害が生じたり、メンタルにダメージが入ってなかったものですから志貴のボロボロ具合にはびっくりしました。

厳密には少し魔眼の状態が違うということですけど、それにしてもなぁ…。

最終決戦がアツい。
最強のアルクェイドが志貴が殺したせいで本調子になれない→からの志貴がラスボスにトドメをさす。
の流れが王道の主人公してるじゃーんってなりました。

主人公がラスボス(倒す手段がない)の唯一の天敵というっていうのが燃えます。

いつでもどこでも型月の主人公は自分の限界を超えないといけない伝統はここから始まったんだと実感しました。


エンディングの終わりの美しさ
なんだこの終わり方…きれい…。
アルクェイドとお別れエンドが本当にきれいに終わって感心しました。

どこか切ないのに清々しいのはどこか希望を持った終わり方だからなんだと思います。
まるで「Fate/stay night」のセイバールートのようだ…。

日本の異類婚姻譚はお別れがお約束だからある意味王道の終わり方だったのでした。

アルクェイドが志貴のそばにいるハッピーエンドも見てみたいですが、これはこれとして一つの終わり方としてよかったと思います。

シエルルート感想

シエル先輩、本当にこの男だけはやめておいた方がいい。
シエルルートプレイしていて一番気になったのは志貴が二股してるようにしか見えなかったことです。

志貴のシエル先輩への感情→異性としても惹かれるけど、人間としても惹かれる。

アルクェイドへの感情→なぜかわからないけど無性に惹かれる。ほっとけない。

ってな感じで異性としてはシエル先輩のこと好きだけど、アルクェイドのことは絶対に嫌いになれない。気になる。とのことでした。

まー、人生を救ってもらった=尊いと感じてしまったシエルと、人生がが変わるほどの運命感じちゃったアルクェイドだとどうしてもシエルの方には武が悪いですけど、ちょっとこれはなぁ…と思いました。

シエルルートに入った後でも
「お前(アルクェイド)の方が何倍も気になる」という選択肢があるのはあかんでしょうよ。
しかもそれがないとグッドエンドにいけないっていうのがまたなんともいえないこの感じ。

シエルも「仕方がないですね、遠野くんは」とか言ってる場合じゃなくて、(実際に言ってたかどうかは忘れました)もっとその遠野くんをギリギリ管理しないとそいつすぐアルクェイドに靡きますよ。


シエル先輩について。
志貴がアルクェイドの非日常性に惹かれたのだとしたら、シエルには日常の世界で惹かれたのだと思いました。

結果的にシエルも埋葬機関という非日常のカテゴリーに入るのでしょうが、別に志貴はそこの非日常性には惹かれず、あくまで学校の天然で優しいがたまにちょい意地悪なシエルが好きになったのでしょう。

それにしてもシエルルートの始めが雨の中で志貴の心を助けたとこからスタートしたのでこれはまずいスタートの切り出し方だと思ったのですが、案の定アルクェイドにやられた感じがしました。

聖母性を出すのはあかん。
異性というよりはどちらかといえば人間として尊敬する、みたいなスタートの仕方は運命を感じてしまったアルクェイドにインパクトで負ける。負けるって。

案の定途中で志貴が
「異性としても惹かれるが、人間としても惹かれる」とか言い出した時に
あーーーーーーーってなりました。

そんで「アルクェイドのことはほっとけない」とかのたまった時は
あ゛あ゛あ゛ーーーーーーとなりました。
このへんに関しては後述します。

あとシエル先輩が元からカレー好きとはなんとなく知ってましたが、ここまでカレー好きだとは思ってませんでした。
そらインドって言われるわ。


アルクェイドが、かわいい。
なんだこの真祖。
これはシエルルートに入ったというのに、結構ガッツリ絡んできてガッツリ魅力を振りまいていく。

前世で結ばれたばっかりだから彼女への未練がまだ断ち切れないのに、こんなに登場されたらまたアルクェイドルートに戻りたくなる…って思っちゃいました。
ごめんシエル。


グロい。
全体的にグロい。アルクェイドルートの倍グロくない???
R18ってあるからてっきり昔のエロゲーのなごりのR18かと思いきやグロい方のR18でした。

なんたってノエル先生がハッスルしちゃって本当にやりたい放題散らかしていったから、アルクェイドルートの倍グロいシーンが増えてしまいました。


ノエル先生へのやるせないこの感情。
なんか新キャラっぽい人がいるからこの人も攻略できるのかな、なんか向こうも乗り気っぽいし…とか思っていたら殺し合う関係に発展しました。

那須きのこさー好きだよねーこういうかわいそうな過去を持つからこそ残虐になっちゃった子ー。
一見同情しそうになるけどやってることが酷すぎてなんともいえない気持ちになるやつ。

EXTRAのエリザベートといい、FGOの妖精騎士トリスタンといい、この手の女性好きだろ絶対。

吸血鬼に返信した時のデザインの色がエリちゃん味があったからノエルもその派生かな??ってなりました。

ノエル先生は変なところが小物で小市民らしく、イキっている時も必死に自分を騙している感じがして見ていて本当に痛々しかったです。

自分の故郷を滅茶苦茶にしたシエルとの実力差も悔しかっただろうし、そのシエルが自分とは違った人間らしい表情をポッとでの男(しかも観察対象)に見せていたのも何より腹が立っただろうなぁ。

化け物の巣窟の中でただ一人、頑張って生きてみたけど、うまくいかなかった、そんな末路がすごくやるせなかったキャラです。

夜の虹エンド

すごく…綺麗なおわり方でした。(2回目)
途中で発生するバッドエンド(志貴がノエルを殺してシエルと共に目覚めなくなる)も好きでしたし、シエルが志貴の代わりに死んでしまうノーマルエンドの終わり方も嫌いじゃないです。

志貴のシエルを生き返らせるために奮闘するエンドは悲しいけどどこか希望を感じさせる感じがいいですね。

最初はアルクェイドの好感度が低かったため、強制的にこっちのエンドになりました。
シエルルートなんだからアルクェイドの好感度下げておこ、とか思ってわざと選んでいたのが裏目に出ました。

グッドエンド終わってから改めてノーマルエンドのことを思い返してみたんですが、志貴とアルクェイドの未練の深さを考えればノーマルエンドの方がある意味志貴がシエル先輩のことを深く想い続けたのではないかと思います。

生き返るかどうかもわからないシエルのために志貴は教会という組織に乗り込んでいくわけで、シエルを生き返らせるまでは絶対に志貴はシエルのことだけを第一に考え続けるわけで。

その状態ではアルクェイドにまた会えたらいいな、なんて余裕があるわけないんですよ。
死んで思い出になった女に生きている女は勝てないのよ、ある意味。

グッドエンド

ラストバトルが、長い。
わかった、アルクェイドが反則級、規格外、圧倒的強さというのはよくわかった。
全然勝ち目がないというのもよくわかった。
だからもう、(バトルを)早く終わらせてくれ。という気持ちでプレイしていました。

ノーマルエンドの方でもちょっとラストバトルが長いなぁと思っていましたが、グッドエンドはその倍長いってどういうことなんです?

勝てる見込みが見えたと思ったらまだ奥の手隠してましたーが2、3回ありました。

映像化してしまえばなんてことはない盛り上がるラストバトルなんでしょうが、文章にすると志貴の心情もねっとり描写されているためとんでもなく長く時間がかかります。
ちょっとだれました。

執拗なシエル先輩殺し。
この戦闘だけでシエル先輩は一体何回アルクェイドに殺されたんです?

アルクェイドが巨大化する前でも傷つきながら戦って/死んでいるのに、アルクェイドが巨大化した後は一方的に殺され続けていました。

特にこのシエルがアルクェイドに指で潰される描写がこれまた本当にグロく、ここまで細かく描写する必要は本当にあったのか?と疑問に思ってしまいます。

志貴がアルクェイドと戦うためにはこれぐらいの理由がないと本気にならないからこういった描写が必要だったとは思うのですが、それにしてもやりすぎな感じはします。

その人このルートのメインヒロインだから!!!

二股野郎とかいて遠野志貴と読む。
玉藻の前さん、こいつです。
常夏日光・日除傘寵愛一神かましちゃってください。

グッドエンドに入る前でもシエル先輩おっぽってアルクェイドといちゃついてたのに、こいつ、殺し合った後でもまだアルクェイドといちゃつきやがる。

一番最悪だこいつ、と思ったのが二人でバトルが終わったあと「ばかばか❤️」言い合った後志貴が、

俺はたぶん、おまえといるとすごく楽しい。
でも、自分の幸せより、先輩の幸せをとったんだ。

月姫-A piece of blue glass moon- より引用

とのたまったことですよ!!!!

こいつほんっっっとうにさいっっっていだと思いました。

なぁーーにアルクェイドを振る理由を先輩のせいにしてんだ!!!
自分の幸せはおまえといることだけど、先輩の幸せを考えたらおまえとは一緒にいられないんだ…ごめん…。みたいな感じにしか受けたられないんですが!!!

しかもこの場面にシエルがいないことがさらに問題なわけですよ。

この志貴の言い様をシエルは聞いていないわけで、なんか必死に戻ったらなんか勝負は終わってて和気藹々とした空気で、なんかわからないけどアルクェイドは志貴を諦めて帰っていったわけですよ。

そらぁ帰りますよ。アルクェイドは試合に負けて勝負は引き分けたようなものですからね。

シエルはこのセリフを聞いていたらこの後も志貴と一緒に生きていこうと考えるんだろうか??

今後シエルと志貴は二人でともに生きていくわけですが、シエルは絶対に志貴とアルクェイドと会わせちゃいけないと思いました。

この男懲りずにまたアルクェイドと会いたいって言ってましたからね。

最初にも言いましたけど、本当にシエル先輩はこの男はやめた方がいい。
(でも結局シエルの異常性をなんなく受け止めてしまえるのは志貴だけだろうし、シエルの一番欲しい言葉を一番欲しいタイミングで話すのは志貴なんだろうなぁ…)


アルクェイドが、かわいい(涙目)
あんなに執拗にシエルをぷちぷち殺したり、選択肢次第では志貴もエグい殺し方をしていて正直ドン引きだった私ですが、所々で乙女心出してくるのほんとずるいんですよねーーーーーこの真祖。

頭にきたから志貴なんか見てやんないんだから!ぷんぷん!
とか言って頑なに志貴を見ようとしない姿は「なにやってんだこの女子どもか」と軽蔑してもおかしくないんだけど何故かアルクェイドがやるとかわいく見えちゃうんだよなーー。これが末期。

挙げ句の果てには「私を止めて、志貴」とか思っちゃうんだよなーー。
ずるいよなー。

教えて!シエル先生

なんかクセになる会話の掛け合いが楽しく、全部デッドエンド集めました。
全部集めてよかったーってなりました。

さっちんルート出るってことでいいんですよね??
個人的感想ですが「Fate /stay night」よか理不尽な死は少なく、ちゃんとよく考えれば回避できるような選択肢でしたね。

こっちのおまけコーナーでもキャラクターがぬるぬる動くので、おまけにかけるクオリティじゃないなって面白くプレイさせていただきました。

こういうところにも手を抜かないTYPEーMOONさんほんと大好き。

またネコアルクの声があまりにも前の声優さんのまんまの声質、シナ、発音だったのでネコアルクだけ前の声優の方か!?とびっくりしました。
本編でもすごい演技力を見せつけてくれましたが、こういうネタキャラも演じられるプロってすごいですね…。

ちょっとした考察

新吸血鬼ヴローヴ・アルハンゲリについて。
結局この人はなにしにきたかわかんないまま物語が終わりましたが、月姫マテリアルの作品用語集を読んでいたときにあることに気がつきました。
阿良旬先生死徒じゃね??
作品用語集吸血鬼6階梯;死徒(下級)の欄

本来ヴローヴもこの階梯に分類されるが、ある方法により“飛び級”が行われることになった

月姫-A piece of blue glass moon-マテリアルより引用

原理血城の欄では

本来であればヴローヴに耐えられる物ではなかったが、ある死徒から施された術式とその相手に対する復讐心により、彼の正気は最後まで残される事となった。

月姫-A piece of blue glass moon-マテリアルより引用

ここで思い出すのはノエルに変なお注射をぶち込んだ阿良旬先生。

この注射を打てば階梯が上がるわよ!とのことでした。

極めつきにはシエルルートの健康診断の選択肢「痛くてなににも効かない注射を打つ」を選んだ時のBAD END。志貴がロアに完全に身体も意識も乗っ取られてしまうのですが、そこでロアがおそらく阿良旬先生のことについてコメントを残します。

アルクェイドはなんのためにこの街に来たかわかんない、とのことでしたがヴローヴさん遠野邸にいる阿良旬先生のことを聞きつけて復讐しに来たやつじゃん…。

間違いねぇこいつは黒だ…真っ黒だ…。
ってなわけで私の中では阿良旬先生は完全に死徒だと確信を持っております。

答え合わせはいつになるがわかりませんが私は待ってますよ!!!!

残った謎とまとめ

意味深な志貴のナイフはどういったものなのか?
包帯ぐるぐる男は一体何者なのか?街中で会う女の子と苗字が一緒だったけど親子なのか?
親父の部屋に入ったら殺されたけど何が隠されているのか?
吸血鬼の階梯をあげる注射を作れる阿良旬先生は一体何者なのか?
埋葬機関にいるキッショウインキアラは果たしてあのキアラと関係があるのかどうか?

まだまだつきぬ謎はありますが、次回作に持ち越しということでしょう。
個人的には困った顔しかさせていない翡翠ちゃんの笑顔が見たいのと、笑顔しか見せない琥珀さんの別の表情を早く見たいです。
好き勝手自由にしていた志貴は早く秋葉に真摯に向き合ってあげて。

まだまだ気になることはたくさんありますけど、私は待ちます!
待ちますので早く続編出してください!!!!!!!


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