新規も古参も楽しめる! 月姫 -A piece of glass moon-評価【ネタバレなし】

月姫 ゲームのレビュー
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月姫
公式ホームページより引用

ついにリメイク発表から13年の時を経て「月姫 -A piece of glass moon-」が発売されました。
当時PCゲームとして発売された「月姫」をプレイしていた人はもちろん、PC環境の関係で「月姫」をプレイできなかった新規の人もお待ちかね。

私も今まで「Fate」の世界や「空の境界」などしかふれたことしかなく、「月姫」の知識は全くありませんでしたが、存分に「月姫 -A piece of glass moon-」を楽しめました!
このゲームは特に那須きのこ(敬称略)世界が大好きな人におすすめしたいノベルゲームです!

ゲーム概要

【ジャンル】ビジュアルノベル
【価格】
 商品形態/価格〈パッケージ版〉

  • 初回限定版 希望小売価格:8,800円(税込)
    初回限定特典:
    設定資料集「月姫マテリアルⅠ-material of blue glass moon-」(約100P)、武内崇描き下ろし特装化粧箱
  • 通常版 希望小売価格:7,700円(税込)

〈ダウンロード版〉

  • デジタルデラックス版(PS4のみ) 希望小売価格:8,250円(税込)
    デラックス版特典:
    設定資料集「月姫マテリアルⅠ-material of blue glass moon-」(約100P)デジタル版
  • 通常版 希望小売価格:7,700円(税込)
    【発売日】2021年8月26日(木)
    【対応ハード】Switch、PS4
    【総プレイ時間】40時間、フルボイス60時間
    【ゲーム会社】TYPEーMOON

ストーリー

幼い頃、事故によって大怪我を負った遠野志貴。
追いやられるように遠縁に預けられ、
穏やかな日常を送っていた彼の元に、父・槙久の不穂が届く。

実家に呼び戻された彼を待っていたものは、
父から当主の座を引き継いだ妹の秋葉、そして二人のメイドだった。
新たに始まる遠野家の長男としての生活。
古くからの因習を受け継ぐ一族。
自分とは釣り合わない豪邸での暮らし。
過去の風景に記憶の断片が呼び起こされるなか、
遠野志貴はヒトのカタチをした生き物とすれ違いー

1999年に同人ゲームとして制作され、
今なお語り継がれる伝奇ビジュアルノベルの傑作『月姫』
20余年の時を超えて、ここに新生!!


簡単にまとめると…

・主人公遠野志貴は幼い頃の事故から奇跡的に命を取り留めたとき、事故の後遺症として万物の死期を見ることができる「直死の魔眼」を得る。
・高校二年生の時に父の死を理由に感動されていた実家に呼び戻され、新しい生活を送ることになる。
・新しい生活に慣れてきたころ、吸血鬼の王族アルクェイドに出会ったことで志貴の平凡な日常は崩れ去る。

本作はアルクェイドのルート、シエルのルートの二つをプレイできます。

主要の登場キャラクター

遠野志貴 (CV 金本 涼輔

主人公遠野志貴
公式ホームページ ギャラリーより引用

本作の主人公。一見、温厚で物静かな文学少年。

 過去の体験からか同年代の若者にくらべ、やや特異な死生観を持ってしまった。

 七年前に交通事故に巻き込まれ、昏睡状態から回復した彼の目には『モノの壊れやすい線』が見えるようになっていた。あらゆるモノに死をもたらす線。それを抑制する手段と、人生の在り方を『先生』に与えられた事で、本来あるべき日常生活へと復帰している。

 その後は遠縁の家に預けられていたが、父親の死を理由に遠野の本家へと呼び戻される事となった。

アルクェイド・ブリュンスタッド (CV 長谷川 育美)

アルクェイド
公式ホームページ ギャラリーより引用

本作のメインヒロイン。非の打ち所のない、気品のある容姿に反して天真爛漫、子供じみた態度を見せる謎多き女性。ある目的をもって総耶の街を訪れたが、衝撃的な出会いを経て志貴と行動を共にする事となる。

 正体は真祖と呼ばれる人ならざる存在―――『吸血鬼』の王族。らしい。圧倒的な身体能力を備え、太陽の光を物ともしない彼らは人類にとって脅威となるが、アルクェイド自身は伝承のように血を吸う事もなく友好的に接してくる。それがどのような理由によるものなのか、彼女自身もよくわかっていない。

シエル(CV 本渡 楓)

シエル

志貴の通う学校の先輩。テキパキとした仕草と笑顔、そしてメガネがトレードマーク。物腰柔らかで、誰に対しても丁寧に接する人となりから周囲からの信頼も厚く、志貴にとっても頼れる相談相手となっている。

 昼休みや放課後には茶道部の部室に出入りをしているようで、志貴はこの部室にたびたび足を運んでは茶菓子をごちそうになったり、相談事や世間話をするなど、少しずつシエルとの交流を深めていく事となる。

 親友である有彦の憧れの女性でもあり、平和な日常を象徴するかのような人物。

リメイクでの変更点

キャラクターデザイン、声優の変更
もともと声優は「新月譚 月姫」と「MERTY BLOOD」で違いますが、リメイクではさらに声優を一新。
新しくキャラを演じている声優も前の声優と似た演技をしてくれているので違和感なくボイスを聞けます。
また、キャラクターデザインも一新されており、
アルクェイドはスカート丈がロングからミニに、シエルは前髪自体のデザインが変わるなど、現代に合わせたデザインに変更になっています。

声優について詳しく知りたい方はこちらのURLからどうぞ。

【月姫リメイク】キャラクターと声優一覧 | AppMedia
月姫リメイクのキャラクターと担当声優(CV)を一覧で掲載しています。旧声優・新声優をまとめているほか、新キャラの情報も紹介していますので、月姫 -A piece of blue glass moon-(Switch/PS4)の攻略にお役立てください。

新しいキャラクター

新キャラクター
ファミ通より引用

以前の「月姫」には登場しないキャラクターが公式ホームページで発表されているだけでも二人登場。
まだまだこの二人にもゲーム本編では新しいキャラクターがたくさん登場します。
どのキャラクターも謎と魅力がこれでもか、と詰まっていますので新しく始めるプレーヤーはもちろん、古参のプレイヤーでも新しい「月姫 -A piece of glass moon-」を楽しむことができます。


ルートの内容変更
「月姫 -A piece of glass moon-」ではアルクェイドルートとシエルルートの二つのルートがプレイできます。
那須きのこ氏がファミ通のインタビューで、

・アルクェイドルートは昔のまま、今風にアレンジ。
・シエルルートは「みんなの記憶にないものにする」というコンセプトのもと作った。


と述べていたので、古参のプレイヤーでも新しい物語を楽しむことができます。(2回目)

このインタビューは上のリンクのファミ通に載っています。
那須きのこと武内崇のロングインタビュー、開発に関わったスタッフのインタビューなど開発にかかわる様々な情報が載っていますので気になった方はぜひ読んでみてください。

時代設定の変更
時代設定が1999年から2010年代へ変更。
ガラケーが普及し始めた時代設定になっており、人と直接向き合わなくてもコミュニケーションを取れようになったため、価値観が変わり始めた時代を鮮明に描いています。
主人公の志貴の価値観も1999年の価値観より今風の若者に近いようになっています。

ゲームシステム

月姫は小説を読み進めていき、途中で出てくる選択肢を選ぶことによってルートが分岐していきます。

この選択肢によっては登場人物の好感度が上がったり、物語の主人公である遠野志貴が死んでしまうBAD ENDになってしまうため、選択肢は慎重に選ぶ必要があります。
また、BAD ENDになってしまうと容赦なくタイトル画面に戻されますので、選択肢を選ぶ場面になったら忘れずにセーブをしましょう!

登場人物の好感度によっては選べる選択肢が変わり、物語の進行に大きく関わります。

選択肢の表示画面
月姫公式Twitterより引用  選択肢によってはギャグになったり、デッドエンドになったり。振り幅がでかい!

BAD ENDになってしまった時は、「教えて!セシル先生」というおまけ要素が発生します。
シエルによく似た謎の人物セシル先生とこれまた謎の生き物ネコアルクが登場。
なぜBAD ENDになってしまったのか?BAD ENDを回避するためにはどの選択肢を選べばいいのか?を教えてくれます。

この二人?のキャラクターのかけあいが面白く、BAD ENDになってしまってもストレスがありません。むしろこの「教えて!シエル先生」のコーナーを見たいがためにわざと死ぬような選択肢を選びたくなります。
ただ容赦なく本編のシリアスな雰囲気をぶち壊しにかかってきますので、本編の余韻を味わいたい人には時間を置いてみることをおすすめします!


フローチャート
フローチャートがあるので今の場面がどこの時系列にあるのかを一眼で確認することができます。
あの選択肢を選んでいたらどうなったんだろう?
お気に入りのシーンをもう一回見たい!
というときに大変便利なのがこのフロチャート。
場面を選んで巻き戻しができるため、いつでも好きな場面からゲームをプレイすることができます。

フローチャート
月姫公式Twitterより引用  画像と一緒にあらすじが出てくるのでわかりやすい。

既読スキップ、場面スキップなど様々な便利な機能
「月姫」ではゲームをスムーズに進めるために様々な機能があります。
文章を読み進めていくゲームなので、一度読んだ文章はあまり読みたくない。
そんな時は既読スキップ機能。
今までとは違った選択肢を選んで、新しいルートを読みたい。
そんな時は場面スキップ機能。選択肢を選ぶ場面まで飛ばすことができます。

システム画面
月姫公式Twitterより引用

このほかにも早送り機能や文章の表示スピードの設定、特定のキャラクターのボイスOFF機能など細かいところまで自分の好きなように設定することができます。
フローチャート機能と合わせて使えば、DEAD END回収や別ルートへの調整などスムーズに行うことができます。

一押しポイント

那須きのこワールドがどっぷりと楽しめるところ
那須きのこといえば壮大な世界観と魅力的なキャラクターの演出。
この「月姫 -A piece of glass moon-」ではFateの世界とはまた少し違う世界が広がっており、主に吸血鬼が世界に大きく関わってくる世界観となっています。
昼の世界と夜の世界、日常が崩れて異常に切り替わる時の描写は秀逸としかいえません。
夜の世界はこんなにも怖いものだったのかと思い出せてくれる世界です。
展開が気になって気になってなかなかやめ時を失ってしまう恐ろしいゲームです。
おどろおどろしい不気味なシーン、派手なアクションあり、超!!かわいいヒロインたちとの恋愛ありの大満足できるゲームになっています。
もう、アルクェイドが本当にかわいい。


武内崇による豪華なスチル
武内崇ファンにはたまらない豪華仕様。
熱いバトルシーンに差し込まれるスチル!
ヒロインのこれでもか!と魅力がつまったシーンにに差し込まれるスチル!
こんなに胸がキュンとするシーンで魅力的なスチルがあれば二倍効果で物語に没頭できるというもの。

その上でさらに特筆したいのが立ち絵の豊富さ!
輪郭はそのままで表情が変わる立ち絵はビジュアルノベル系のゲームによくあることですが、「月姫」では立ち姿ごと変化します。
立ち姿も豊富なので、キャラクターがただ棒立ちにならず、いきいきとしてみえ、キャラクターの魅力が際立って見えます。
個人的に眼鏡をいじっているシエル先輩の立ち絵が一番好きです。

気になるところ

那須きのこの文章、世界観が合わないとキツい
一押しポイントに「那須きのこの世界が楽しめる」と書きましたが、良くも悪くも奈須きのこの書く文章、世界観はとてもクセが強いです。
ハマる人はとても中毒性があり、ズブズブにハマりますが苦手な人には決定的に合いません。
ポエム的表現、独特な世界による専門用語。
「月姫」は一人称視点で物語が進むので、どうしても主人公の志貴に対する印象が良いか悪いかで「月姫」のゲームにのめりこめるかどうか、果てはゲームの評価が変わります。
FGOの会話形式、月姫の三人称視点の文章ともまた違い、ゲーム仕様で文章が書かれているので、他の媒体できのこの文章を読んでいてもまた違った印象を抱くかもしれません。
またR18なだけあってグロテスクなシーンが多々あるので、グロテスクな表現に耐性がない人にはあまりおすすめできません。

続編がいつ出るかわからない
今作「月姫 -A piece of glass moon-」ではアルクェイドルート、シエルルートがプレイできますが、「月姫」でプレイできた秋葉ルート、翡翠ルート、琥珀ルートがプレイできません。
特に秋葉ルートでは主人公志貴の過去が大きく関係してくるということなので、今作をプレイしただけでは主人公の過去が全くわからないまま、一部伏線を残したまま物語がゲームが終わってしまったところがあります。
続編は出すと公式が公表していますが、リメイク発表から13年が経過したのち発売になったので続編も正直いつ発売になるかはわかりません…。
続きが気になって待てない!という人は続編が発売されてから購入するのもありだと思います。

一度選んだ選択肢がわかりにくい
選んだ選択肢が一目見てわかるようになっていないため、同じ選択肢を選んでしまうこと多数。
既読スキップモードにして同じ選択肢を選んでしまうとどんどん場面が飛んで次のシーンまで行ってしまうので、すぐ見てわかるようにしてほしかったです。

まとめ

・世界観が「Fate」とも違い「月姫」特有の世界観になっているので前知識がなくても楽しめる。
・新しいキャラクター、ルート内容なので古参のプレーヤーも楽しめる。
・那須きのこワールドに武内崇の絵が合体し、ファン感涙もの。
 

関連商品

月姫 真月譚(コミック全10巻)

佐々木少年がおくる「月姫」ワールド。
那須きのこ曰く、
・月姫リメイク最大のライバル
・アルクェイドルートのダメなところを全てうまくアレンジし、シエル、秋葉ルートのいいところを詰めた
最強の漫画。原作者が太鼓判を押すぐらいのすばらしい漫画。
紙媒体は廃盤になったとかでKindleの電子書籍版をご紹介。

カーニバル・ファンタズム(Blu-ray)

私が初めて月姫の世界に触れたのが何を隠そうこのカーニバル・ファンタズム。
こちらの作品は「Fate /Staynight」と「月姫」のキャラクターがコラボしたなんでもありのギャグ作品。
全然作品を知らなくても笑えるハイクオリティ。両作品のキャラクターを知っていると倍面白いこと間違いなし。
本当になんでもありの楽しいコラボ作品なので見ていない人は絶対に見ることをおすすめします。

蛇足

空の境界 那須きのこ

[うrakuten id=”rakutenkobo-ebooks:13994954″ kw=”空の境界 全3冊合本版 (講談社文庫)  電子書籍版 奈須きのこ”]

2年間の昏睡から目覚めた両儀式が記憶喪失と引き換えに手に入れた、あらゆるモノの死を視ることのできる“直死の魔眼”。式のナイフに映る日常の世界は、非日常の世界と溶け合って存在している……!もはや伝説となった同人小説から“新伝奇”ムーブメントを打ち立てた歴史的傑作。
『空の境界』全3巻が、合本版となって登場!

楽天ブックス 商品説明より引用

もう一人の直死の魔眼の持ち主の物語。志貴と同じ直死の魔眼を持つ式という少女が登場します。
こちらの世界では吸血鬼は登場せず幽霊マンションや殺人鬼など違った街が舞台になっています。
「月姫」とはまた違った世界観で、特に式がかっこいい&かわいい最強のヒロインなので、読んだことがない人はぜひ読んでみてください。
映画化もしています。

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